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炭のおもしろトピックスindex

炭のおもしろトピックス  index


元祖と本家の発祥地? あぶり餅
あぶり餅

備長炭で焼く、名物「あぶり餅」。
あなたは元祖か本家のどちらがおいしい?





「炭の力って、ほんまに凄いですわ。」 草喰なかひがし
なかひがし つきだし
「草喰なかひがし」は、京都でも最も予約の取りにくいお店の一つ。
ご主人の食材や炭に対する思いは深い。





京都・炭とくれば・・・茶道:三千家   
今日庵
茶道には切っても切り離せないクヌギ炭。
千家家元のご紹介。





備長炭で焼く、茶道茶碗の名品  樂焼
黒樂
これも茶道と縁の深い樂焼。
実はこの樂焼、備長炭で焼かれているんです。




土の中には大量の炭が・・・   円山公園しだれ桜   
円山公園しだれ桜
炭は土壌改良としても利用されます。
有名な円山公園のしだれ桜の下にも、炭が埋設されています。





炭は地球温暖化防止に効果大      
save the earth
CO2の削減は、地球規模での課題です。
炭にもCO2削減に大きな期待が寄せられています。






金閣・銀閣は竹炭で護られている
金閣寺


世界文化遺産の金閣寺と銀閣寺の床下に敷いた竹炭が、建物の腐朽やシロアリ被害を防ぐのに効果をあげている。






敷き炭でアトピー退治実験   

木炭で住宅の湿気を減らすことで軽減できるかどうかを比較研究する取り組みのご紹介です。




あぶり餅 永遠のライバル

炭のおもしろTopics

あぶり餅


京都市北区、大徳寺の北に位置する今宮神社参道には、あぶり餅で有名な一文字屋和助(一和)と「かざりや」の2軒の老舗があります。

あぶり餅


あぶり餅は、きな粉をつけた餅を竹串に刺し、炭火で焼いて特製みそだれをつけたもの。
歴史は古く、1000年も前から売られていて、疫病除けに利益があると言われています。

炭火であぶった餅の香ばしさと、きなこと秘伝の白味噌ベースのタレのとけあった甘さがたまりません。
今宮神社参道に向かい合う二軒のあぶり餅屋さん。

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一文字屋  かざりや

左の「いち和」さんが創業なんと約1000年!、右の「かざりや」さんも創業約400年の老舗。あぶり餅に関しては「一和」さんは「元祖・正本家」を名乗り、「かざりや」さんは「本家・根元」を名乗っています。元祖と本家争いの発祥の地かも?

あぶりもち
ともに備長炭で丁寧に焼き上げていますが、微妙に焼き加減や白味噌タレの配合などが違い、独自の味をだされています。

白味噌は京都の食べ物文化に欠かせないものですが、この2軒も「いち和」さんが本田味噌、「かざりや」さんが石野味噌という、それぞれ京都を代表する白味噌屋さんのものを使っておられるとのこと、この点からもどちらがおいしいかとても気になるところです。

私は二軒とも食べました。どちらもおいしくて味に大きな差はないと思うのですが、強いて言えば・・・・・おっとやめておきましょう。
判断は皆さんに委ねることにします。
さて、ライバル二軒の味の軍配はどちらに?


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アクセス
阪急京都線河原町駅または京阪四条駅から
市バス46系統上賀茂神社行きで35分 「今宮神社前」下車すぐ
今宮神社の表の参道にあるのではではなく、表から境内に入ると、右手側にも参道があります。 
ここの参道で二軒がしのぎを削っておられます。
香ばしいいいにおいがするのですぐにわかりますけど・・・・・念のため。


「炭の力って、ほんまに凄いですわ。」 草喰 なかひがし

炭のおもしろTopics

炭イラスト

「草喰 なかひがし」は、いま京都で最も注目されている店の一つです。京都でいちばん予約がとりにくい日本料理店といわれている人気店です。

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なかひがし
山野草や野菜を主体にした料理で、その素材を活かした料理は感動ものです。
でも有名なお店の割にはカウンター12席、お座敷に7・8席?とそんなに広くありません。でもこれはたぶんご主人のこだわりだと思うんです。
事実、お客さんへの気配り・目配りは素晴らしく、一品食べ終わった後、次の料理が出てくるタイミングが実によかったのは言うまでもありません。
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「草喰」とは「くさをはむ」という意味だそうで、ご主人自ら毎朝3時間かけて、農家に出かけたり野草やキノコを摘んだりし、できるだけ生でかじってみてそこからその素材のうまさをどうしたら活かせるかを考えられるそうです。


一つ一つの料理に、思わず声を出してしまうほどのこのおいしさをどう表現したらいいのか、とてもお伝えできる自信はありませんが、とにかく素材の持つおいしさを活かすということ、これに尽きるのでしょうね。

ご主人のアイデアと素材の組み合わせの妙が、各々の素材のよさを一段と引き立てるということになるのだと思います。 ご主人は、自然の恵みを大事にし、それに感謝する心を持っておられる方だと思います。素材に対する愛情が一番のうまさの秘訣かもしれません。
右の写真は最初に出てくる「八寸」ですが、この器の中には季節が凝縮されています。
そのときそのときの一番の素材が、中東さんの手によってうまさを引き出され、旬の彩を競っています。
なかひがし つきだし

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店に入るとまず目に付くのが、紅殻(べんがら)の竈(かまど)と炉。京都ではかまどのことを「お竈はん(おくどはん)」と親しみを込めて呼びますが、ここの「おくどはん」は紅く化粧した粋なおくどはんです。
(ここで言う京都弁の「はん」とは「〇〇さん」の「さん」の意味です、念のため。)
おくどはん
左に見える陶器の羽釜でご飯が炊かれるのですが、またこのご飯がおいしい。
右に見える長炉に炭が入れてあり、ここで絶妙な火加減のもと、おいしい料理が次々に出来上がります。写真手前でご主人が調理されます。

なかひがし駒札ご主人の中東久雄さんいわく、「素材のうまみをが引き出してくれたもんを、お客様にお出ししてるだけです。炭の力って、ほんまに凄いですわ。素材の風味を何倍にもしますもん。」

料理は文句なしにうまい!素材も最高!
ひとつひとつにホントに手間がかかっているなぁという実感の数々の料理は、それぞれの素材の個性がお互いの個性を尊重しあうかのような、見事なマッチメイクでした。

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最後の締めとして出てくるのが、写真の御飯とメザシ。
「うちのメインディッシュです。」とおっしゃる、お竈はん(おくどはん)の炭火で焼いたメザシと羽釜で炊いた自信の御飯です。

香りといい、口に含んだときに広がるまろやかな風味は最高です。「御飯はおかわりしてもいいんですか?」と聞いたら、「どうぞ、どうぞ。13杯までやったらかまいまへんで。」と、お茶目な一面も見せていただきました。この御飯のおかわり自由は◎。
めざし
料理の説明も交えたコース料理が終わってふと気がつくとなんと2時間半も経っていました。時間の経過を忘れて料理のうまさに堪能し、大満足の一夜を過ごさせていただきました。

帰路についたとたん早くも次の季節の料理が楽しみなり、次はどんなものがいただけるのだろうかという期待を抱かせてくれるお店です。

「なかひがし」へ行くためにだけ京都に来ても惜しくない、とまでいう方もおられるようですが、その気持ちもわかるなぁと思うほどの満足度でした。

帰り際に「うちは炭のおかげで商売させてもろてるようなもんです。」とおっしゃってくださいました。炭を扱うものしてはこれ以上うれしい言葉はありません。

草を食む 京都「なかひがし」の四季驚いたことに、このお店だけのことが159ページにもわたる「草を喰む―京都「なかひがし」の四季」(柏井 壽 著)という本にまでなって出版されているんですよ!それほど奥が深いと言うか、独自の世界があるのでしょうね。

この本の中に、「人の心を安らかにする料理」と書いてありましたが、まさにその通りだと思いました。

草菜根―そしてご飯で、ごちそうさん草菜根―そしてご飯で、ごちそうさん

そしてこの本は、「草喰 なかひがし」店主の中東久雄さんの著書です。
レビューには、「ふきのとう、山うどの芽、葉山椒、たんぽぽ、白いちじく、金時にんじんなど、野のもの、里のもの、雑草とされるものの中から、素材の持つ力を一杯に引き出した料理の作り方と自然の様を紹介する。」とあります。


i-sumi.com(いい炭ドットコム)へのアクセス

場 所
京都市左京区浄土寺石橋町32-3(銀閣寺の近くです。)  TEL:075-752-3500
JR京都駅・四条烏丸・四条河原町・三条京阪から 5系統の市バス乗車。「銀閣寺道」下車。
JR京都駅・四条烏丸・四条河原町からは、17・100系統の市バスでも行けます。同じく「銀閣寺道」下車。

バスを降りてから銀閣寺の方へ向かって歩いてすぐ、「白川」を越えたところ。交番の向かいにあります。

京都市交通局のHP バスや地下鉄の系統・時間などが詳しく出ています。ご参考に。

営 業
昼食は12時から午後2時まで。 夕食は午後6時から9時まで。
月曜日定休。予約要。 特に土・日・祝日の予約は早い目にしたほうがいいと思います。6ヶ月待ちということもあるようですから。

予 算
昼 5,250円から    夜 10,500円から


京都・炭とくれば、茶道の家元 三千家のご紹介

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炭イラスト

京都・炭とキーワードが続けば、まず思い浮かぶのはやはり茶道の家元でしょうか。このページでは三千家について簡単にご案内しましょう。


三千家

三千家とは
なぜ千家が三つあるかを簡単に説明しますと、千利休の孫、第3代千宗旦(1578~1658)の時代に、千家の不審庵を三男宗左に任せ、自分は四男宗室と共に同邸内に茶室今日庵などを建てて移り住みました。 これにより世に言う表千家の不審庵と、後に二男宗守が建てた分家としての武者小路千家官休庵とあわせた三千家が生まれました。 その後も歴代当主はそれぞれ宗左・宗室・宗守を名乗っておられます。

表千家
表千家
裏千家 今日庵
裏千家
官休庵
武者小路千家
京都市上京区小川通り寺之内上がる
075-432-1111
京都市上京区小川通り寺之内上がる
075-431-3111
裏千家今日庵のHP
(リンクは裏千家ご承諾済です)

京都市上京区武者小路通り小川東入る
075-411-1000
武者小路千家官休庵のHP
(リンクは武者小路千家ご承諾済です)

住所の「上がる」は北へ、「下がる」は南へ、「東入る」は東へ、「西入る」は西へ行くことを、京都ではこのように表現します。念のため。

千家閑静な京都らしい路地(小川通り)に、表千家と裏千家は並んで建っています。
年々様変わりする京都の町並みですが、このあたりはまだ高い建物も目立たず、まわりにはお寺や茶道具の店などがあります。

茶道の点前を楽しまれる方でしょうか、和服を着た人にもよく出会い、京都らしい落ち着いた場所です。観光客の方も少なく、結構穴場かもしれませんよ。

武者小路千家は表・裏千家から約700mほど南へ行った、ここも閑静な場所にあります。
       表千家の前に建てられた千利休の遺蹟碑 ⇒
千利休の遺蹟碑

また、茶道を支える千家十職と呼ばれる伝統工芸職人の家系があり、脈々とその技術を継承されています。

千家十職は、樂焼き(樂家) 一閑張り細工師(飛来家) 表具師(奥村家) 袋師(土田家) 金物師(中川家) 釜師(大西家) 塗師(中村家) 竹細工師(黒田家) 陶器師(永楽家) 指物師(駒沢家)の十家です。

茶道は大変に奥の深いものです。私などがとてもここで説明できるようなものではありません。
茶道の何たるかは長い間の修道が必要でしょうが、どんなものかなとお思いになった方は、家元のページをはじめ数多ある茶道に関するページをご参考いただくと、輪郭だけでも伝わるのではないかと思います。

当サイトの▼茶道の炭と炭道具でも、お茶炭・炭道具・灰などの説明をしています。

こちらに茶道に関する本 を集めました。




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◎表千家・裏千家への行き方
◇JR「京都駅」下車、市バス9号系統「堀川寺之内」下車、東へ徒歩5分
◇阪急「大宮駅」下車、堀川通りから市バス9・12・67号系統「堀川寺之内」下車、東へ徒歩5分
◇京阪「出町柳駅」下車、201・203号系統「堀川今出川」下車、北へ徒歩10分
◇地下鉄「鞍馬口駅」下車、西へ徒歩15分

◎武者小路千家への行き方
◇JR「京都駅」下車、市バス9号系統「一条戻り橋」下車、東へ徒歩10分
◇阪急「烏丸駅」あるいは「河原町駅」下車、市バス51号系統「烏丸一条」下車、東へ徒歩10分
    「上京区総合庁舎前」下車、南へ徒   歩10分
◇京阪「四条駅」あるいは「三条駅」下車、市バス12号系統「一条戻り橋」下車、東へ徒歩10分
◇地下鉄「今出川駅」下車、南西へ徒歩10~15分

京都市交通局のHP バスや地下鉄の系統・時間などが詳しく出ています。ご参考に。


備長炭で焼く、茶道茶碗の名品 樂焼

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樂焼

楽に作れる「らくやき」と樂焼は違います。
茶道とは切っても切れない、茶の湯のために造られたものが樂茶碗に代表される「樂焼」です。
樂家は千家が指定した十人十職のひとつで、陶工としてのステイタスを与えられています。
樂焼初代「長次郎」から当十五代「吉左衛門」にいたる約400年間、樂茶碗として名をはせていますが、この樂茶碗は備長炭で焼かれているのをご存知でしょうか?

右の画像は、当15代樂吉左衛門氏作 黒樂「秋菊」
   (樂美術館の許可を得て画像をお借りしています)

当代樂吉左衛門作 黒樂「秋菊」 

名前の由来

樂焼茶碗は当初「今焼」即ち、これまでにはない前衛的な茶碗と言う意味から「今焼茶碗」と呼ばれました。
その後「今焼」の呼称は「聚樂焼き茶碗」と称されるようになり、さらに当時の為政者豊臣秀吉から「樂」の印字を賜わったことによって「樂焼」「樂茶碗」と称されるようになりました。

樂美術館
場所 
京都市上京区油小路通り中立売上がる
休館日 月曜 (但し祝日の場合は開館)
開館時間 午前10時~午後4寺30分
特別鑑賞会(茶会と講演)要予約  
歴代作品による茶会 樂家15代吉左衛門氏の解説によって歴代作品を手にとって鑑賞できます。 詳しくは 075-414-0304

樂焼は、量産するために作られた大窯や登り窯とは対極的に、屋内の小規模な窯で焼き上げられます。窯の中心部に内窯を内蔵した二重構造になっていて、その内窯を取り巻くように備長炭がおかれ、約1200度の炎がほとばしります。
驚くべきは、内釜の中におさめられる黒樂茶碗はたった一椀だけということ。
黒樂茶碗の窯より大きい赤樂茶碗の窯でも3~4椀にすぎないのです。

樂焼は他の日本の陶芸と大きく異なりロクロを一切用いず、手捏ねで形作る。手びねりの造形とは何よりも作者の個性による自由な造形を可能にする。また同時に手の温かみをつたえ、素朴な心を伝える造形とも言うことができます。しかし長次郎茶碗の造形はそうした素朴な造形論に留まることなく、理念的とも言える造形へと昇華させているといえます。

樂美術館 第一展示室
   樂美術館 第一展示室

樂茶碗は焼き締めることをせず、柔らかく焼かれます。
やわらかい質の陶器は点てられた茶の熱さを吸収して柔らかく手に伝え、そのほのかな温かみは人から人へ伝える心の温かみと重なっています。一椀の茶を数人で飲みまわす濃茶、やわらかな土質は末客にまで茶の暖かさを保ちます。

茶の湯は一期一会。一品一品すべての出会いの根本を貫通する一度かぎりの出会いの深さと貴さを大切にする、茶の湯の心。
樂茶碗の一品制は、まさに茶の湯の茶碗であることを物語っていると言えるでしょう。 お茶をたしなまれる方は必見です。


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京都駅から 9号・50号系統「堀川中立売」で下車
三条京阪駅から 12号系統「堀川中立売」で下車     徒歩3分
(「ほりかわ・なかだちうり」が正式名称ですが、京都の人は「ほりかわ・なかだちゅうり」と呼びます。ちなみに、「かみだちうり」「しもだちうり」もあります。)


本のご紹介

樂ってなんだろう?「樂焼創成 樂ってなんだろう」 
第15代 樂 吉左衛門 著  定価1800円+税
  発行者 納屋嘉人  発行所 (株)淡交社
           ISBN4-473-01825-3
今から四百年前、茶の湯のために始められた日本の焼物、樂茶碗の世界。
グラフィカルに楽しみながら、気軽にページを繰ってみてください。
小さな茶碗の造形の中に時代精神があふれています。
手のひらに包まれる小さな樂茶碗の中には、日本文化の底流から湧き出る意識宇宙が広がっているはず。
感性を解放して直感的に感じ取ってみてください。


土の中には大量の炭が・・・  円山公園しだれ桜

炭のおもしろTopics

炭イラスト

数ある京都の桜の名所の中でも有名な円山公園。
その中でも、特に人気があるのがこの大きな 枝垂れ桜です。 
見事な桜でしょ。


円山公園しだれ桜

円山公園しだれ桜

正式名称は、「一重白彼岸枝垂桜」と言い、ここでは二代目の桜です。
初代の枝垂桜は昭和22年に樹齢二百年余りで枯死しました。この桜は、昭和初年に初代の桜の種子から育てられたものが後に寄贈されたものです。

円山公園で人気と言うより、関西ではこの桜のことは毎年必ずと言っていいほどニュースで流れるんですよ。「今、何分咲きです」とか「ライトアップが始まりました」とか・・・
春の京都観光のポスターには、いつも登場するのがこのしだれ桜です。

   

*実はこの桜の根の周りには大量の炭が敷かれています。*

環境悪化のために樹勢が弱り、その対策の一つとして行われたのですが、その量は実に2トン以上にもなるのです。
の働きで土壌の水はけが良くなり、通気性も良くなります。そしてに含まれるミネラルが、植物の成長を助けるのです。またバイオリアクタとして有用微小生物の棲みかとなります。
見えないところで炭が活躍しているんです。まさに縁の下の力持ちですね。おかげで毎年楽しませていただいています。感謝。
この年もこんなにきれいに咲きました。この画像を撮った日は月曜日だったのですが、人・人・人であふれていました。

   
本のご紹介

京都桜名所京都桜名所
 円山公園や醍醐寺の「枝垂桜」、平安神宮の「紅八重枝垂桜」、嵐山や大原の「山桜」…。個性的な桜たちが四月の末まで咲き競う春の都、京都。歴史と物語を秘めた古都の桜を紹介する写真集。
京都桜物語京都桜物語
源氏物語では恋の舞台を彩り、西行法師に愛され、太閤秀吉の豪華な宴を演出した桜。現代ではライトアップされた夜桜も春の名所に欠かせないものとなっている。人々に愛され続ける古都の桜にまつわるエピソード満載の一冊。
桜のいのち 庭のこころ桜のいのち 庭のこころ
 桜は守りをせな、手入れではあきませんのや―桜守りと呼ばれ京都・仁和寺出入りの植木職・植藤の十六代目が語る桜と庭と自然の興味つきないはなし。

著者の佐野藤右衛門氏は京都一の「桜守り」として有名な方です。このページの円山公園のしだれざくらや、京都御所の桜などの再生を手がけられました。

   
   
i-sumi.com(いい炭ドットコム)へのアクセス

場所:京都市東山区円山町(八坂神社奥)
交通 市バス 11番 12番 46番 54番 201番 202番 
          203番 206番  「祇園」下車 徒歩5分
または京阪「四条」・阪急「河原町」下車 徒歩10分

京都市交通局のHP バスや地下鉄の系統・時間などが詳しく出ています。



炭は地球温暖化防止に効果大!

炭のおもしろTopics


*炭は地球温暖化防止に効果大!*

炭イラスト

樹木はCO2(二酸化炭素)を吸収し、酸素を出すということは皆さまも良くご存知だと思います。炭の原料になる樹木もそうやって大きくなってきたのですが、二酸化炭素を体内に固定することで成長しているんだということはあまり知られてないかもしれません。

Co2削減 炭の働き


この体内に固定された二酸化炭素は、伐採して燃やしたり、あるいは腐ると再び空気中に放出されてしまいます。

ただ樹木と空気中を循環しているだけで二酸化炭素を増やしているわけではないので、地球温暖化防止のために炭は樹木の中に二酸化炭素を固定する意味から言っても、植樹などで樹木を増やす努力は、大きな貢献と言えます。


 さらに木炭にすることで二酸化炭素の放出を減らすことができます。
木炭1立方メートルで約1トンの二酸化炭素を固定できると言われています。炭は腐りませんので、ずっと二酸化炭素を固定しておくことが出来るわけです。

つまり大気中の二酸化炭素を少なくすることになります。仮に炭を燃焼しても、樹木→炭となって何十年かのスパンで大気と炭を循環しているだけなので、これも二酸化炭素を増やしていることにはならないといえます。


二酸化炭素が増えた主な原因に、石油や石炭な save the earth どの「化石燃料」とよばれるものの出現が挙げられます。


しかし「化石燃料」も元々地球上にあったもの・・・、これも循環しているだけといえなくもないのですが、決定的に違うのは「化石燃料」が元の姿に戻るには実に何億年もの歳月が必要になるということなのです。

文明社会の発展とともに大量消費され一挙に二酸化炭素が増えたため、循環が滞って地球温暖化という問題が私たちに降りかかってきているのです。

炭イラスト
 確かに「炭」の働きは地球規模で見れば微々たるものではありますが、太陽光・風力・地熱などのエコエネルギーとともに、環境改善の新たな可能性を秘めたものである1アイテムとして、こんな試みがありますのでご紹介しましょう。



(2003.6.5 京都新聞より)

 都市基盤整備公団関西支社は、現在建て替え中の服部団地(豊中市)で、工事に伴って伐採した団地の樹木から炭を作り、その炭を土壌改良剤として、同団地内の花壇や植え込みなどの植栽地に使用する試験施工を行っている。

 大阪府森林組合の協力により、高さ5~8メートルのヒマヤラスギやケヤキなど約80本から4.7立方メートルの炭を作り、植栽地の土に混ぜ込む作業を行った。二酸化炭素を吸収して生長した樹木を炭にして埋めれば、二酸化炭素を地中固定することになる。

 同公団関西支社は「既製の土壌改良剤を使った方がコストは安いが、樹木のリサイクルと二酸化炭素削減という観点から意義がある。」(造園課)と強調している。

 関西電力は、インドネシアのスマトラ島で地元のパルプ会社や植林会社などと共同で、パルプ用に伐採した木材の樹皮や枝などの廃材から炭を作り、土壌改良剤として使用することで、二酸化炭素を地中に固定する実証研究を昨年秋から始めている。

 三年間かけて廃木材から出来る炭の量や炭素の固定量を分析し、炭化技術の確立を目指す。三年間の実証研究で計630立方メートルの廃材を使い、390立方メートルの二酸化炭素が固定化できる見込み。関電は「今後、京都議定書の二酸化炭素排出権取引が本格的に始まれば、事業化も検討する」(広報課)としている。

 また、地球環境産業技術研究機構(京都府木津町)は、2000年度から新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託を受け、「樹木等の炭化による温暖化防止等複合環境対策技術の開発」と題して今年三月まで研究した。
 樹木は成長過程で二酸化炭素を吸収するため、成長の早い樹木を遊休地などで育て、その後伐採してその他の植物性廃棄物と一緒に炭に加工。出来た炭を肥料や工業用素材として活用し、最終的に地中に埋めて二酸化炭素を固定する。

 これらを一連の事業として実現できるかについて調査研究しており、舞鶴市をモデルに、樹木の収集や出来た炭の用途などについて調査した。

 温室効果ガスの削減目標達成のために、自治体も二酸化炭素の削減に取り組むことが今後さらに求められる。RITE(地球環境産業技術研究機構)は「将来自治体が、せん定した街路樹の枝や生ゴミなどの廃棄物を炭にして、二酸化炭素削減事業を実施することも考えられる」と話している。

バイオマスが拓く21世紀エネルギー―地球温暖化の元凶CO2排出はゼロにできる

バイオマスが拓く21世紀エネルギー 地球温暖化の元凶CO2排出はゼロにできる坂井 正康 (著)


緑が地球に生命を吹き込み,草がエネルギーを生み出す,地球再生の革新エネルギー.本書はバイオマスを原料としたメタノール燃料の効率的な製造法を軸に「21世紀エネルギー」を詳論する


敷き炭でアトピー退治実験

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アトピーに

炭イラスト


今までにもいろんな方法の対策が練られていたようですが、今回は科学的に炭を湿気取りに使った方法で、その結果、ダニやカビなどをアレルゲンとするアトピー性皮膚炎の症状を軽減できるかという実験です。

もし、この方法が効果があると確認できれば、アトピー性皮膚炎でお困りの方には大きな朗報となりますので、今後に注目です。   
以下はそのニュース内容です。


*木炭で除湿 アトピー退治   2年かけ実験患者を募集

ダニやカビなどをアレルゲンとするアトピー性皮膚炎の症状を、木炭で住宅の湿気を減らすことで軽減できるかどうかを比較研究する取り組みを、島根大医学部の森田栄伸教授ら皮膚科研究室(島根県出雲市)などが始める。同教室は2年間にわたって協力する患者10人を募集している。

同研究室と、住宅の湿気を取る調湿木炭を開発した出雲土建(同市)の共同研究。2003~04年に、県内の患者6人の住宅床下や天井などに調湿木炭を置いたところ、5人の症状の改善がみられたという。

今回は、患者10人のうち5人の住宅の天井や床下に調湿木炭入り袋を、残り5人には木炭ではなく、ダミーのプラスチックチップが入った袋を敷き、2年後の症状改善の具合を比較して調べる。患者には、心理的な影響が出ないようにするため、袋の中身は知らせない。ダミーを敷かれた患者には実験開始から1年後に木炭入り袋を敷き直す。

募集は10歳以上の患者。条件は、カビやダニがアレルゲンのアトピー性皮膚炎で、天井または床下に木炭を敷くため一戸建て住宅か改造できる住宅に住んでいる人。アレルゲンが不明の場合は検査する。

住宅への木炭敷設のほか、同大付属病院で月に1度の診察と3か月に1度の血液検査、3か月に2度の住宅のダニやカビ採取などに協力する。木炭の敷設工事は無料。検査時には交通費の一部を支給する。
森田教授は「炭という身近な素材がアトピー症状の改善に有効と示すことができれば、患者に有益。ぜひ協力を」と呼びかけている。   問い合わせは同室(0853・20・2210)へ。   (2005年10月25日:読売新聞から)


金閣・銀閣は竹炭で護られている

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金閣・銀閣は竹炭で守られている

炭イラスト

世界文化遺産の金閣寺と銀閣寺の建物床下に敷いた竹炭が、建物の腐朽やシロアリ被害を防ぐのに効果をあげていると産経新聞で報道されました。
以下はそのニュース内容です。


金閣・銀閣カビバスター 竹炭

床下除湿 自然の空調

金閣寺

世界文化遺産の金閣寺(京都市北区)と銀閣寺(同市左京区)の境内の建物床下に敷いた竹炭が、建物の腐朽やシロアリ被害を防ぐのに効果をあげている。

床下温度は外気と比べて夏には平均で10度低く、冬には10度高いことが調査データで判明。木造建築における竹炭の活用は明治時代以降途絶えていたが、名刹(めいさつ)に施された“温故知新”が改めて注目を集めそうだ。




 




  木炭や竹炭が木材の湿気調整や虫食いの予防、消臭などに効果があることは古くから知られていた。名刹・名茶室と呼ばれる建物の基礎では、木炭が埋設されているのが相次ぎ見つかっている。湿気が多ければ水分を吸収し、乾燥すれば放出する働きで湿調機能に優れた機能を持つとされるが、明治以降の木造建築物での利用は途絶えているという。


 金閣寺では平成14年11月、客殿床下(約330平方メートル)に竹炭約3トン(三千袋)を敷き詰めた。池の近くにある客殿は常に湿気が多いため、柱などの木材や畳に数年でカビが生じるなどの状況に悩まされていたが、竹炭の敷設後は「腐朽の進行はほとんどない」という。


 調査した客殿床下の「気温・湿度変化比較年間データ」によると、15年8月23日の外気温の最高、最低の格差は9.9度だったが、床下は2.4度とわずか。通常90%以上まで高まる湿度も、床下は74~80%に抑えられていた。冬場も一定の温度と湿度を保つという。


 竹炭の除湿、低温維持などの効果が年間を通した調査で立証されたことから、昨年6月には銀閣寺の蔵、今年10月には銀閣寺本堂の床下に竹炭を導入。現在解体工事中の金閣寺本堂にも19年春ごろに敷設する予定という。

 両寺を管理する臨済宗相国寺派の有馬頼底管長は「私の一存で竹炭の敷設を決めたが、予想以上に建物の保存状態を一定に保っていることに驚いている。宗派にこだわらず、ほかの神社仏閣などにも導入をすすめたい」と話している。



■京都大生存圏研究所の今村祐嗣教授(居住圏環境学)の話 「加熱温度などの処理次第で竹炭が優れた吸着性能を持ち、湿度調整に作用することは学術的にも証明されている。文化的価値の高い建造物に利用する試みは、建物の寿命を延ばす意味でも前向きで新しい取り組みだ」
   
         平成17(2005)年11月5日(土)産経新聞より


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