炭が跳ねる原因と防ぎ方
炭が跳ねる原因
備長炭の一番の難点は加熱すると跳ねる可能性があることです。
場合によっては、跳ねて飛び散った炭で火傷をすることもあります。
炭はなぜ跳ねるのでしょうか?
備長炭にある無数の小さい穴は、製造工程で高温になると木のフシや傷が固まり、その穴が密閉状態になることがあります。
その炭を使用すると、熱によって密閉された空気が膨張して跳ねるのです。
またそこに水分が含まれると水蒸気によって、より大きな「爆跳」を起こす事になります。 炭自体に湿気(水分)を吸収する性質がありますので、炭は時々跳ねるものと認識した上でお使いになられる方がいいでしょう。
長く保管した炭は水分を吸っていることが考えられますので、特に注意が必要です。
跳ねを防ぐ方法
1.火をつけるときは弱火に
強火で火をつけると急激に空気の膨張が起こるため、備長炭は跳ねる可能性が高くなります。できるだけ弱火で着火しましょう。
黒炭は跳ねてもパチパチ程度ですので、まず黒炭を熾しておいてから備長炭を入れる方法も有効です。
2.水分に注意!
水分を吸収すると跳ねる可能性も高くなります。保管場所にもお気をつけください。
3.炭の追加は暖めてから
強く燃えている炭に入れると、1と同じ理由で急激に加熱されてしまいます。
継ぎ足すときは、直火に触れない程度の所に置いて暖めてからおくといいでしょう。