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「炭の力って、ほんまに凄いですわ。」 草喰 なかひがし

炭のおもしろTopics

炭イラスト

「草喰 なかひがし」は、いま京都で最も注目されている店の一つです。京都でいちばん予約がとりにくい日本料理店といわれている人気店です。

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なかひがし
山野草や野菜を主体にした料理で、その素材を活かした料理は感動ものです。
でも有名なお店の割にはカウンター12席、お座敷に7・8席?とそんなに広くありません。でもこれはたぶんご主人のこだわりだと思うんです。
事実、お客さんへの気配り・目配りは素晴らしく、一品食べ終わった後、次の料理が出てくるタイミングが実によかったのは言うまでもありません。
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「草喰」とは「くさをはむ」という意味だそうで、ご主人自ら毎朝3時間かけて、農家に出かけたり野草やキノコを摘んだりし、できるだけ生でかじってみてそこからその素材のうまさをどうしたら活かせるかを考えられるそうです。


一つ一つの料理に、思わず声を出してしまうほどのこのおいしさをどう表現したらいいのか、とてもお伝えできる自信はありませんが、とにかく素材の持つおいしさを活かすということ、これに尽きるのでしょうね。

ご主人のアイデアと素材の組み合わせの妙が、各々の素材のよさを一段と引き立てるということになるのだと思います。 ご主人は、自然の恵みを大事にし、それに感謝する心を持っておられる方だと思います。素材に対する愛情が一番のうまさの秘訣かもしれません。
右の写真は最初に出てくる「八寸」ですが、この器の中には季節が凝縮されています。
そのときそのときの一番の素材が、中東さんの手によってうまさを引き出され、旬の彩を競っています。
なかひがし つきだし

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店に入るとまず目に付くのが、紅殻(べんがら)の竈(かまど)と炉。京都ではかまどのことを「お竈はん(おくどはん)」と親しみを込めて呼びますが、ここの「おくどはん」は紅く化粧した粋なおくどはんです。
(ここで言う京都弁の「はん」とは「〇〇さん」の「さん」の意味です、念のため。)
おくどはん
左に見える陶器の羽釜でご飯が炊かれるのですが、またこのご飯がおいしい。
右に見える長炉に炭が入れてあり、ここで絶妙な火加減のもと、おいしい料理が次々に出来上がります。写真手前でご主人が調理されます。

なかひがし駒札ご主人の中東久雄さんいわく、「素材のうまみをが引き出してくれたもんを、お客様にお出ししてるだけです。炭の力って、ほんまに凄いですわ。素材の風味を何倍にもしますもん。」

料理は文句なしにうまい!素材も最高!
ひとつひとつにホントに手間がかかっているなぁという実感の数々の料理は、それぞれの素材の個性がお互いの個性を尊重しあうかのような、見事なマッチメイクでした。

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最後の締めとして出てくるのが、写真の御飯とメザシ。
「うちのメインディッシュです。」とおっしゃる、お竈はん(おくどはん)の炭火で焼いたメザシと羽釜で炊いた自信の御飯です。

香りといい、口に含んだときに広がるまろやかな風味は最高です。「御飯はおかわりしてもいいんですか?」と聞いたら、「どうぞ、どうぞ。13杯までやったらかまいまへんで。」と、お茶目な一面も見せていただきました。この御飯のおかわり自由は◎。
めざし
料理の説明も交えたコース料理が終わってふと気がつくとなんと2時間半も経っていました。時間の経過を忘れて料理のうまさに堪能し、大満足の一夜を過ごさせていただきました。

帰路についたとたん早くも次の季節の料理が楽しみなり、次はどんなものがいただけるのだろうかという期待を抱かせてくれるお店です。

「なかひがし」へ行くためにだけ京都に来ても惜しくない、とまでいう方もおられるようですが、その気持ちもわかるなぁと思うほどの満足度でした。

帰り際に「うちは炭のおかげで商売させてもろてるようなもんです。」とおっしゃってくださいました。炭を扱うものしてはこれ以上うれしい言葉はありません。

草を食む 京都「なかひがし」の四季驚いたことに、このお店だけのことが159ページにもわたる「草を喰む―京都「なかひがし」の四季」(柏井 壽 著)という本にまでなって出版されているんですよ!それほど奥が深いと言うか、独自の世界があるのでしょうね。

この本の中に、「人の心を安らかにする料理」と書いてありましたが、まさにその通りだと思いました。

草菜根―そしてご飯で、ごちそうさん草菜根―そしてご飯で、ごちそうさん

そしてこの本は、「草喰 なかひがし」店主の中東久雄さんの著書です。
レビューには、「ふきのとう、山うどの芽、葉山椒、たんぽぽ、白いちじく、金時にんじんなど、野のもの、里のもの、雑草とされるものの中から、素材の持つ力を一杯に引き出した料理の作り方と自然の様を紹介する。」とあります。


i-sumi.com(いい炭ドットコム)へのアクセス

場 所
京都市左京区浄土寺石橋町32-3(銀閣寺の近くです。)  TEL:075-752-3500
JR京都駅・四条烏丸・四条河原町・三条京阪から 5系統の市バス乗車。「銀閣寺道」下車。
JR京都駅・四条烏丸・四条河原町からは、17・100系統の市バスでも行けます。同じく「銀閣寺道」下車。

バスを降りてから銀閣寺の方へ向かって歩いてすぐ、「白川」を越えたところ。交番の向かいにあります。

京都市交通局のHP バスや地下鉄の系統・時間などが詳しく出ています。ご参考に。

営 業
昼食は12時から午後2時まで。 夕食は午後6時から9時まで。
月曜日定休。予約要。 特に土・日・祝日の予約は早い目にしたほうがいいと思います。6ヶ月待ちということもあるようですから。

予 算
昼 5,250円から    夜 10,500円から


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