敷き炭でアトピー退治実験
今までにもいろんな方法の対策が練られていたようですが、今回は科学的に炭を湿気取りに使った方法で、その結果、ダニやカビなどをアレルゲンとするアトピー性皮膚炎の症状を軽減できるかという実験です。
もし、この方法が効果があると確認できれば、アトピー性皮膚炎でお困りの方には大きな朗報となりますので、今後に注目です。
以下はそのニュース内容です。
ダニやカビなどをアレルゲンとするアトピー性皮膚炎の症状を、木炭で住宅の湿気を減らすことで軽減できるかどうかを比較研究する取り組みを、島根大医学部の森田栄伸教授ら皮膚科研究室(島根県出雲市)などが始める。同教室は2年間にわたって協力する患者10人を募集している。 同研究室と、住宅の湿気を取る調湿木炭を開発した出雲土建(同市)の共同研究。2003~04年に、県内の患者6人の住宅床下や天井などに調湿木炭を置いたところ、5人の症状の改善がみられたという。 今回は、患者10人のうち5人の住宅の天井や床下に調湿木炭入り袋を、残り5人には木炭ではなく、ダミーのプラスチックチップが入った袋を敷き、2年後の症状改善の具合を比較して調べる。患者には、心理的な影響が出ないようにするため、袋の中身は知らせない。ダミーを敷かれた患者には実験開始から1年後に木炭入り袋を敷き直す。 募集は10歳以上の患者。条件は、カビやダニがアレルゲンのアトピー性皮膚炎で、天井または床下に木炭を敷くため一戸建て住宅か改造できる住宅に住んでいる人。アレルゲンが不明の場合は検査する。 住宅への木炭敷設のほか、同大付属病院で月に1度の診察と3か月に1度の血液検査、3か月に2度の住宅のダニやカビ採取などに協力する。木炭の敷設工事は無料。検査時には交通費の一部を支給する。 |